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マンションの選び方!駐車場をチェックするポイントとは?【知らないと損をします】

マンションの選び方,駐車場のチェックポイント

マンションを選ぶときに、立地、価格、築年数などは細かくチェックすると思いますが、駐車場に関しては、「できれば駐車場があったほうがいいな」のように、簡単に考えている方が多いような気がします。

賃貸で部屋を借りるときには「駐車場ありの物件か?」「駐車場がなければ近くに駐車場を借りられるか?」ということだけを考えればいいのですが、所有するとなると不動産オーナーの視点を持つことが大切です。

ここではマンションの選び方として、駐車場をチェックするポイントについて見ていきます。

不動産は、知らないと損をすることが多いので、必ずチェックしておいてください。

この記事は【宅地建物取引士の執筆・管理業務主任者の監修】でお届けします。🥇🥈

まずは駐車場の種類をみていきます!種類は3つ

駐車場をチェックといっても、まずは駐車場の種類から見ておきましょう。

どのような種類があり、その特徴からはもちろん、将来的な視点でもみることができるのでよい判断材料になると思います。

比較するのが一番分かりやすいので、まずは結論をまとめます。

種類平置き式自走式機械式
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特徴平地に駐車をする(ラインや車止めなどを設置している)駐車場まで車を走らせて駐車をする(地下や地上)立体的に機械で収容する
メリットメンテナンス費用がかからない駐車が苦手でもとめやすい限られたスペースに駐車スペースを確保できる
デメリット屋根がない場合には、車が汚れやすい広いスペースが必要になるメンテナンス費用がかかる(保守点検や修理代など)

敷地に余裕があるケースで、自走式と平置き式の両方の駐車場があったり、逆にスペースに余裕がないケースで、平置き式と機械式の駐車場が備えられていることもあります。

同じマンションにある駐車場だったとしても料金以外にも、違いを知っておく事は大事ですね。

平置き式の駐車場

平置き式の駐車場は、平地に駐車をするタイプです。ラインで区画されていたり、マンションの1階部分が駐車場になっていることもあります。防犯面が心配な方は、防犯カメラの有無を確認しておくといいですね

もっというと、マンションの敷地から道路に出る時に、左右が見えにくい(左右に塀や建物があり全面道路が狭い)のに、ガレージミラーがついていないと衝突などの事故が起こりやすいので、現地では必ずチェックをしておきましょう。

住戸数が少ない小規模のマンションなどでは、スペースがないとゴミ集積所のすぐ横が駐車場ということもあり得ます。車両が傷つけられるようなことはないとは思いますが、防犯カメラの有無は確認しておくべきでしょう。

平置き式駐車場のメリットとデメリットは以下のとおりです。

メリット、デメリット

メリット

  • メンテナンス費用がかからない
  • 機械式駐車場に比べると出し入れが簡単

デメリット

  • 屋根がない場合には汚れやすい、雨風をうける
  • 防犯面に注意する必要がある

自走式の駐車場

自走式の駐車場は、駐車場までの距離があるので車を走らせて駐車するタイプです。地下に駐車場あるタイプでは、集中豪雨や台風などでの浸水の可能性がないか確認しておきましょう。過去にそういったことが起こった履歴がないか聞いておくと安心ですね。

メリット、デメリット

メリット

  • スペースに余裕があることが多いので、駐車が苦手な方でも駐車しやすい
  • 屋根があるので平置き式に比べると防犯面も安心できる
  • 重量や高さの制限がないので機械式駐車場に比べると車種の自由度が高い

デメリット

  • とめやすい分、機械式駐車場に比べると使用料が高い

機械式の駐車場

機械式の駐車場は、立体駐車場ともいわれています。車両の重量制限や高さ制限があるので車種が限られてきます。(大型車の場合には、特に注意が必要です。)

地下に駐車場がある場合、集中豪雨や雨量が多いときなどに、排水処理が追いつかずに被害がでることもあるので、そういった場合の対処法がどのようにとられているのか、確認をしておきましょう。

機械式駐車場がリース契約という場合もあります。その場合のリース 契約は、リース会社と管理組合との契約になっています。機械式駐車場で空きが多い場合などに将来的なメンテナンス費用なども踏まえて、管理組合で機械式駐車場から平置き式に変更するケースもあります。

メリット、デメリット

メリット

  • 限られたスペースの中で駐車台数を確保できる
  • 平置き式駐車場に比べると雨風などを防げる

デメリット

  • 入出庫に手間がかかる
  • 車両の重量制限や高さ制限がある

マンションを選ぶときの駐車場のチェックポイント5つ

駐車場の種類や特徴、メリット・デメリットなどは、理解できてきたと思います。このあたりは他のサイトでも解説が多いので、ここからは、下記に注目してポイントをご紹介していきます。

▶︎ 駐車場があっても借りられないリスク
▶︎ どのような費用がかかるのかについての違いと将来的なリスク

マンションを選ぶときには、「駐車場の空きがあれば使用したい」「将来的に駐車場を使用するかもしれない」ということも考えて選んでいくと思いますが、上記をふまえて、その際の駐車場のチェックポイントを5つ解説していきます。

  1. 駐車場の権利について確認する
  2. 空き駐車場はあるのか、外部貸しの有無も確認する
  3. 駐車場契約書の内容や罰則などを確認する
  4. 駐車場の契約期間や、抽選などの入れ替え方法を確認する
  5. 機械式駐車場の場合、リース契約であるのか、耐用年数と将来の修繕計画を確認する

①駐車場の権利について確認する

駐車場の権利については、「分譲時にどのような権利になっているのか?」というところに着目します。

レアなケースも含めて大事なところをあげておきますが、ほとんどのケースでは駐車場は共用部分という扱いで、管理組合と駐車場の賃貸借契約を結ぶことが多いです。

  • 駐車場は共用部分として管理組合が貸している事が多い
  • 1階の部屋のみ(特定の部屋のみ)に専用庭と駐車場がついている事もある:使用していなくても料金がかかる
  • 分譲時に部屋と同じように駐車場も売却している事もある:固定資産税がかかる
  • 倉庫という名目や、障害者用駐車場などもある:書庫証明がとれるか確認する

上記、駐車場がどのような形態になっているのか、管理規約、使用細則などで確認しておくようにします。

②空き駐車場はあるのか、外部貸しの有無も確認する

駐車場が共用部分として管理組合が貸している、というほとんどのケースでの確認事項です。「空き駐車場はあるか?」ということは普通は確認すると思うので、ここではあまり触れません。

マンションの居住者のみに貸している場合と、駐車場に空きがあればマンションに住んでいない人(外部の人)にも貸すことができる場合とがあります。これは管理規約に外部貸しの規定があるかどうかという違いです。

外部貸しをしている場合に、マンションに住んでいる方が駐車場を使用したいときには、外部の方を解約し、マンション居住者を優先させるという内容になっていることが多いので、管理規約、使用細則に添付されている「駐車場使用契約書」の内容などを確認しておくようにします。

③駐車場契約の内容や罰則などを確認する

駐車場のあるマンションでは、駐車場使用細則があると思います。(無い場合もあります)ここには駐車場を使用するためのルールが書かれています。

末尾に駐車場使用契約書の様式が添付されていて、この様式で契約することになりますので、この書式を確認しておけると完璧ですね。形式的な書類であることが多いのですが、何らかの罰則や規定が盛り込まれている場合には、そこだけ理解しておけばいいと思います。

国土交通省が指針としている駐車場使用細則と、実際のマンションの使用細則を比べてみるのもいいかもしれません。

④駐車場の契約期間や、抽選などの入れ替え方法を確認する

駐車場使用契約書には契約期間などが書かれていますが、自動更新の規定があったり、規定がなくても実質的には自動更新をしているということもあります。自動更新をしない場合に、「抽選に外れたら使用できないのか?」そのあたりの運用方法を、駐車場使用細則や不動産会社に確認をしておきましょう。

使用細則がない場合、簡易な規定のため何も書かれていない場合には、契約期間後にはどうなるのか、だけでも聞いておくといいですね。

⑤機械式駐車場の場合、リース契約であるのか、耐用年数と修繕計画を確認する

マンションの設備のなかには、リース契約をしているものもあります。外からはわからないのですが、よくあるのは防犯カメラや機械式駐車場などです。

分譲前に契約したものが管理組合に引き継がれているので、どの設備がリース契約になっているのかは、管理組合の会計書類で数字の流れを見ないとわからないと思います。

総会の議案書(決算書類付き)にある収支でリース料などの支出を見ればわかりますが、機械式駐車場の耐用年数とリース契約満了後の保守費用、入れ替えや解体をする場合には長期修繕計画を立てているのか、までチェックできれば、さすがです。プロ並みですね。

後悔のないようにマンションを選びましょう

マンション,駐車場を見極めるポイント

購入後のことまで考えておくということは、難しいことかもしれませんが、ここでご紹介した5つのチェックポイントを確認することで、駐車場については後悔することのないようにというところまで考えて、解説しました。

予想外のことに関しては仕方がないと思いますが、予想できることに関しての確認不足、調査不足、勉強不足のツケは、後で効いてきます。

すこし厳しい言い方になるかもしれませんが、当マガジンの読者には、買いたい時に買い、売りたい時に売り、不動産やマンションの売買の取引の選択肢を増やしてほしいのです。