「突然、電気が使えなくなる」ということを、経験したことがあるかもしれません。
マンションでトラブルがおこったとき、まず「何を確認すればいいのか?」「どこに連絡をとればいいのか?」を知っていれば、あとは原因にそって対処をしていくだけなので、対処法としてはシンプルです。
ここでは、「マンションで電気がつかなくなったときの対処法」と、実際の事例もご紹介していきます。コラムの後半ではマンションに住んでいる方だけではなく、入居者から連絡があったときの考え方なども、解説します。
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目次
電気がつかないときのチェックポイント3つ
マンションで電気がつかないときにどうすればいいのかについては、以下の3つのチェックポイントがあります。
- 部屋のブレーカが落ちていないか確認する
- 地域一帯が停電していないか確認する
- マンションの電気設備の不具合を確認する
このポイントを見ていく前に、どんな可能性があるのか、考えておくとわかりやすいです。
それは、「地域一帯が停電している」「マンション全体が停電している」「マンションの一部の部屋が停電している」「自分の部屋だけが停電している」と、ざっとこの4つを考えておくと動きやすいです。
ここが重要で、地域一帯で停電しているのに管理会社に電話をしても何もできないし、マンションの一部の部屋が停電しているときに電力会社に相談しても、無駄になります。この4つを頭にいれながらチェックポイントをみていくことで、効率よく行動できると思います。
部屋のブレーカーが落ちていないか確認する:チェックポイント1
まずは、玄関先などにある部屋のブレーカーが落ちていないかチェックします。契約アンペア数を超えて電気を使用するとブレーカーが落ちるので、スイッチが「切」になっていたら「入」に切り替えます。
地域一帯が停電していないか確認する:チェックポイント2
部屋の電気が使えないと、「冷蔵庫の食材が痛んでしまう」「電話がつながらない」「エレベーターや自動扉が止まる」「インターホンが使えない」「PCやスマホの充電ができない」など、考えるだけでも嫌になると思います。
そして、ほとんどの方は慌ててしまいます。
それもそのはず、「管理会社に電話しようと思っても電話がつながらない」「管理人に状況を確認しようと思ってもエレベーターが止まっている」「スマホの充電できないので効率の悪い動きができない」と、あせってしまうのもわかります。
なので、次は『地域一帯が停電していないか確認』しておきます。これが原因なら、電力会社が解消するのを待つしか方法がありません。
インターネットで「東京電力 停電履歴」「東北電力 停電情報」などで検索すると停電している地域と停電の理由などをすぐに確認することができます。
マンションの電気設備を確認する:チェックポイント3
もし、部屋のブレーカーが落ちていなくて地域一帯で停電もしていない場合は、マンションの電気設備が原因である可能性があります。ここで管理会社や管理人に確認をします。
電気設備に異常があれば、この時点で複数の部屋から連絡がきているはずなので、「マンション全体で停電しているのか?」「特定の電気系統のみで停電しているのか?」に分かれ、それぞれで解消法が異なります。電気設備はマンションによって大きく異なるので、まずは管理会社に原因を確認してもらいましょう。
マンションの規模によって使われている設備が違ったり、電気設備を増設していることもあるので図面だけみてもわからないこともあり、基本的には共用部分の管理会社に調査してもらいます。(管理の契約内容によっても変わりますが一般的には契約の中に含まれています)
マンションで電気がつかなくなった事例
めったなことでは電気が使えなくなることはないのですが、電気がつかなくなるというのは、緊急性が高いうえに事例が多すぎるので「こんなことがあるのだな」とご参考程度に捉えておいてください。
ここではいくつかの事例をご紹介しておきますね。
- マンションの外灯から水が入り漏電ブレーカーがおちたために、同じ電気系統のエントランスなどの照明がつかず真っ暗になっていた
- 古いマンションで一部の配線の劣化により、同じ電気系統の部屋のみが停電していた
- 落雷や集中豪雨などの自然災害の影響で地域一帯で停電したり、電気設備に影響がでていた
ありとあらゆる原因が考えられるので、「自分でチェックすること」「管理会社や管理人が行動すること」「電力会社が解消すること」の3つを意識することで、こういったことでシンプルに考えられるようになります。
シンプルに考えて慎重に行動する
今回は、「マンションで電気がつかなくなった時にどうするのか?」をテーマに、3つのチェックポイントをご紹介しました。
実際には、さまざまな原因で停電することがあります。雷の影響で停電したり、マンション全体の電気容量の問題で不具合が発生したりすることがあるかもしれません。
もし、入居者から「電気がつかない」という連絡があったら、以下を参考にしてください。
- 部屋のブレーカーが落ちていないか確認してもらう
- 地域で停電していないか確認する
- マンションの設備の不具合がないか確認する
この順番でチェックしていきましょう。
電気設備は有資格者でないと調査や、修繕ができないことが多いので、自分の力だけでは限界があります。
視野が狭くならないようにシンプルに考えながら、慎重に行動するということが大事です。